工作は、イメージ力や自分のまわりの世界への関心がどれだけあるかを見るのに適しています。与えられた材料を何に見立てることができるか、動物、鳥、虫、魚などの知識をもっているか、創造的な遊びに日頃から親しんでいるのかを見るのに、工作は無くてはならぬ存在です。工作を通して、日常どのような生活をしているのかを見られるわけですから、楽しくいきいきと取り組むことが求められます。家では、物づくりの楽しさを教えてあげてください。
桐朋学園小入試にはペーパーテストはありませんが、先生の指示を正確に理解する力が必要です。積み木やパズルを使った知能テストが出題されますので、最低限のペーパー学習は必要になります。問題集を沢山買いこんで、むずかしい問題までやる必要は全くありません。ペーパー全般を基本を中心に一通りやるとよいでしょう。
先生の指示を真剣に聞き、無駄な動きをせずに、すぐに行動に移すことが大切です。できなくても途中であきらめずに、最後までやりぬく気持ちが不可欠です。制作テストでも、最後まで完成しなくても合格しています。大切なのは、最後まで努力する姿勢です。
一言でいえば、人とのかかわりあいです。集団の中に積極的に入っていけるかどうか、まわりの人の話に耳を傾けながら、言いたいことはきちんと伝えることができるかどうか、幼稚園や保育園で自分自身をどれだけ発揮しているかを見るテストです。初対面のお友達と仲よく遊ぶことができれば、高く評価されます。先生の指示と違うことをしたり、誰とも遊ばない、人に迷惑をかける子どもは合格しません。子どもらしいはつらつとした言葉や動き、いきいきとした表情が合格の条件と言えます。
自己中心の幼い子ではなく、人に優しくでき、知的好奇心の旺盛な子どもが合格します。明るく、いつもにこにこしていて、その子がいるとまわりが楽しく明るくなる子です。友達と仲よく遊べる、自分から笑顔で声がかけられる子であれば、合格する可能性は高くなります。
過保護にならずに、日頃から自分のことは自分でさせる強い信念をもって育てることが大切です。良い姿勢で待つ、片づけをする、人の話をしっかりと聞く、友達と仲よくするなど、5、6才児として当り前のことができるように育ててください。