サッカーの試合では、反則行為があると、
イエローカードやレッドカードで罰せられます。
理由はどうであれ、レフェリーが駄目といえば駄目なのです。
大河ドラマ「八重の桜」では、幕末の会津藩が舞台でした。
会津藩の子弟が学ぶ「日新館」では、
「什(じゅう)の掟」という約束ごとがありました。
七ヵ条から成る什の掟は、内容を少し現代風に変えて
今もなお会津の教えとして、
会津若松市内の小学校の授業に採り入れられています。
この什の掟は、最後に次の一文で結ばれています。
「ならぬものはならぬ」
この言葉は、主人公の八重がドラマの中で、
何度も口にしていました。
実に歯切れのよい力強い言葉です。
最近携帯用ゲーム機に熱中する子どもが増えています。
親が注意してもやり続ける子どもたち。
なぜ親は、この有害な行為を止められないのでしょうか。
理由はどうであれ、ならぬものはならぬのです。
ゲームを禁止されたら、友達と話が合わなくなる。
そうした反論にも耳を傾けず、
「30分だけ」というルールを作ったら、
親の言うことを絶対に守らせるしかありません。
什の掟にある「弱い者いじめ禁止」についても、
小さい頃から家庭で何度も何度もしつけるのです。
「いじめは、人間として最も恥ずかしい行為だよ。」
「いじめは、人間として絶対にしてはならぬ卑怯なことだよ。」
失墜した親の権威を取り戻してください。
人間として、ならぬものはならぬのです。
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