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子育て講座

第10回 「ならぬものはならぬ」

サッカーの試合では、反則行為があると、
イエローカードやレッドカードで罰せられます。
理由はどうであれ、レフェリーが駄目といえば駄目なのです。
大河ドラマ「八重の桜」では、幕末の会津藩が舞台でした。
会津藩の子弟が学ぶ「日新館」では、
「什(じゅう)の掟」という約束ごとがありました。
七ヵ条から成る什の掟は、内容を少し現代風に変えて
今もなお会津の教えとして、
会津若松市内の小学校の授業に採り入れられています。
この什の掟は、最後に次の一文で結ばれています。
「ならぬものはならぬ」
この言葉は、主人公の八重がドラマの中で、
何度も口にしていました。
実に歯切れのよい力強い言葉です。

最近携帯用ゲーム機に熱中する子どもが増えています。
親が注意してもやり続ける子どもたち。
なぜ親は、この有害な行為を止められないのでしょうか。
理由はどうであれ、ならぬものはならぬのです。
ゲームを禁止されたら、友達と話が合わなくなる。
そうした反論にも耳を傾けず、
「30分だけ」というルールを作ったら、
親の言うことを絶対に守らせるしかありません。

什の掟にある「弱い者いじめ禁止」についても、
小さい頃から家庭で何度も何度もしつけるのです。
「いじめは、人間として最も恥ずかしい行為だよ。」
「いじめは、人間として絶対にしてはならぬ卑怯なことだよ。」
失墜した親の権威を取り戻してください。
人間として、ならぬものはならぬのです。



 
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